その年に亡くなった人が四十九日法要の後に初めて迎えるお盆である新盆。
新盆の用意というものはいろいろと手間がかかりますが、
とりわけ大変であるというのが香典返し。
特に新盆となると身内だけでなく、
ご近所、知人友人からお供物やお香典を頂きます。
香典を頂いた方々にたいして、
なにをどのように香典返しするのがよいのでしょうか?
◆何を返せばいいの?
お返しをする品物については毎日の生活で使用する消耗品が通例です。
例えば。。。
タオル、お茶、せっけん、洗剤、砂糖などですが、
近頃ではカタログギフトでという形もも目立つようになってきました。
また、香典のお返しに関しては地域によって特色があります。
一般的には上記のような品物を用意しますが、
新盆が終わった後に食事会を開くことで香典返しの一部とすることもあれば、
食事だけで品物は用意しない場合もあります。
ですからまずは、
年配者の方や葬儀屋さんに確かめてみるというのが無難でしょう。
◆お返しの金額って大体どれくらいなのでしょう?
一般的に新盆のお返しは、
いただいたお金の半分くらいでお返しする「半返し」。
ですから、香典の金額を1万円だと想定したなら5千円のお返しにします。
3千円から5千円という金額を想定した場合ですと、
1500円から2500円くらいが、お返しとしての金額になります。
もし、あなたが3千円から5千円という金額を想定した場合に、
1万円という金額で香典をいただいた場合は、
後日、別に品物を送り届けましょう。
◆香典返しを渡すのはいつ?
新盆にて香典やお供え物を頂いた方が、ご帰宅の際に香典返しを差し上げます。
当日来られない方において、
香典やお供え物を送り届けていただいた場合もお返しを行います。
この場合いつまでに届けるべきなのかというと、
新盆の月末頃までには行いましょう。
◆表書きについて
お返しをする品物をのし紙で包むのですが、
その際の表書きの上段には、
「志」
「粗供養」
「初盆志」
「御初盆志」
「新盆志」
「御新盆志」
「初盆供養」
「新盆供養」
となります。
お店でお返しの品物を注文する際にのし紙で梱包してくれるのですが、
新盆のお返しである旨を伝えると大体は「志」となります。
下段は「○○」という感じで苗字を書きます。
水引の色ですが一般的に白黒ですが、西日本では黄白が多いようです。
迷ったら白黒でOKです。
◆最後に
お葬式の際においては、
故人との思い出がまたさらに悲しみを誘うもので、
悲しさが止まらないものですが、
新盆は、その親しき故人が初めて家に帰ってくるということで、
できるだけ華やかに、そして楽しくするものです。
ですから昔から「盆踊り」などみなで賑やかに過ごす行事があるのです。
新盆だからいろいろと大変な事もあるのですが、
根底には
「久しぶりですね。元気でしたか?
お好きなものをどうぞたくさん召し上がれ」という感じで
暖かく楽しく迎えるものなのです。