東名阪や西名阪を使って車で移動する場合に、
その間にある国道25号線の名阪国道を走ると不思議ですよね。

というのも、この国道の両端の西名阪と東名阪は高速道路であるのに、
名阪国道は一般国道扱いで無料となっているからです。

見た目や道路の作りからすると高速道路と同じに見えます。


ですが、なぜ名阪国道は無料であり、高速道路ではないのか?


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◆名阪国道なぜ無料?高速道路ではないのはなぜ?



この点については1962年に遡るといわれています。

もともと名阪国道は無料の一般道路として整備されることになっていました。
しかしその後、亀山 - 天理間に無料の自動車専用道路を作ることになりました。

ですから一般道ではなく自動車専用道路としての機能をもたせるため、
高速自動車国道の規格に沿うように構造が変えられました。

そのため見た目が高速道路のような感じに作れたのです。

ですが、作られたのは高速道路に準じる準高速道路の扱いであり、
高速道路とするための規格で計画されていませんでした。

例えば。。。

・インターチェンジの数が多い
・合流する際に加速するための道路が短い

などといった問題点がありました。

しかし、それを修正するには工事日数や費用がかかります。
さらに料金所の設置にもかなりの費用がかかります。

特例適用などもなされて有料道路化されることも検討されたそうです。
しかし、もともと一般道路として整備することが住民に説明されていました。

そういった経緯などから名阪国道は開通時から無料とされたのです。


名阪国道が無料で高速道路ではないというのは、このような理由があるからです。


◆今後は東名阪と西名阪をつなぐ高速道路はできないのか?



名阪国道は両側に高速道路である西名阪と東名阪があり、
それらをつなぐ高速道路のような自動車専用道路です。

それはそれとして名阪国道とは別に、
東名阪と西名阪を結ぶ高速道路の整備計画はあるとはいわれています。

しかし名阪国道が存在しており特段緊急的な必要性などもないことから、
この道路に平行して走る高速道路はできないということだそうです。


ちなみに速度規制なんですが、
名阪国道は自動車専用道路ではありますが高速道路ではありません。

ですから最高速度は一部の区間を除いて
一般国道自動車専用道路の法定最高速度である60 kmと指定されています。

とはいえ、東名阪と西名阪は高速道路で制限速度は80kmです。
ですから名阪国道でもみんな同じくらいのスピードで走っています。

最初から名阪国道を走るにはいいですが、
途中から入る場合は加速する道路が短いのでちょっと緊張しますよね。

無料なのはありがたいんですけどね。

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