気温が下がり、寒さが厳しくなる冬になるとインフルエンザが大流行します。
インフルエンザの流行には、温度と湿度が大きく関係しています。
冬は気温が下がるのと同時に湿度も下がります。
湿度が下がると空気中の水分が減りますから空気の乾燥を招きます。
乾燥していたらインフルエンザに感染しやすいのだろうか?
逆に湿度が60以上なら感染しにくいのだろうか?
目次
◆湿度が60以上なら感染しにくいのか?
インフルエンザのウイルスは、
湿度50~60%で空気中での感染力が下がると言われています。
ではどうして乾燥していると感染しやすく、湿度が高いと感染しにくいのか?
◆空気が乾燥しているとどうなのか?
インフルエンザウイルスは、空気が乾燥している状態だと、
粒子が拡散しやすくなります。
なぜか?
空気が乾燥していると空気中に水滴がないので抵抗が減ります。
だから、くしゃみや咳などで飛びだした飛沫(ウイルス)が遠くまで飛ぶのです。
その結果ウイルスが広範囲に広がることになるので、
インフルエンザも広がり、流行しやすくなってしまうのです。
◆では湿度が高いとどうなのか?
その反対に湿度が高い状態だと、空気中には水滴が多くなります。
空気中の水滴が多いと、口から飛び出した飛沫は水滴にぶつかります。
ですので遠くまで飛んでいくことができません。
それによりインフルエンザウイルスが拡散するのを防ぐことができます。
だからインフルエンザウイルスは湿度が50%以下だと拡散しやすく、
60%以上だと拡散しにくいと言われているのです。
ではインフルエンザを予防するためにはどうすればいいのか?
◆インフルエンザを予防するためにはどうすればいいのか?
冬場にインフルエンザウイルスの拡散を防ぐためには、
湿度を適切に管理することが重要です。
暖房としてエアコンなどの空調を使うと空気の乾燥は進んでしまいます。
かといって使わないというわけにもいきません。
そこでエアコンを使用する際には加湿器なども使って、
空気の乾燥を防ぐことが大切になります。
湿度60%とは言わず100%くらいにしてしまえばいいのでは?
◆湿度は高ければ高いほどよいの?
湿度が70%を超えると今度はカビが生えやすくなります。
カビが大量に繁殖すると体内に吸い込んでしまうことにもなりかねません。
その結果、様々な病気を招く可能性も出てきます。
ですので湿度も高ければよいというのではないのです。
乾燥を防ぐため加湿器を使うのは良いですが、
湿度を上げすぎないように気をつけなければいけません。
◆湿度をきちんと管理しましょう
加湿器を使用する際は、今の部屋の湿度がどのぐらいなのか、
きちんと測定できるものがおすすめです。
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加湿器に測定器がついていない場合には、
湿度計などを用意してきちんと計測することをおすすめします。
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それからこまめに換気を行って、
部屋の中にきれいな空気を取り入れることも重要です。
換気をすることは、インフルエンザの予防にもつながります。
なぜか?
空気は意外と汚れやすくて、また衣類などからも埃が出ます。
そういった汚れた空気が粘膜を傷付けたリします。
粘膜が傷つくとウイルスの侵入を防ぐことができなくなります。
その結果、感染しやすくなるのです。