頻繁にではないですがA乃至(ないし)Bという言葉を見かけます。
使い方や意味が、いまいち、はっきりと分かりません。
「一人ないし三人」とか「1個ないし2個」とか。。。
乃至(ないし)の使い方ですが、どういう意味でどんな時使うの?
目次
◆乃至(ないし)の使い方ですが、どういう意味でどんな時使うの?
・乃至(ないし)の意味とは?
乃至(ないし)の意味としては「A乃至C」とあれば、
①AまたはC
②AからCまで
となりますから「1個ないし2個」や「一人ないし三人」ですと、
①「1個または2個」「一人または三人」
②「1から2個まで」「一人から三人まで」
となります。
・乃至(ないし)は、どういう時に使われるのか?
乃至(ないし)という言葉ですが、
私が日ごろから使っている言葉や会話(話し言葉)では、あまり出てきません。
どこに出てくるのかというと、
・昔の本や書き言葉
・法律用語
の中に出てきます。
◆本や書き言葉に出てくる場合の「乃至」について
普段しゃべる(話し言葉)時には「乃至」という言葉はあまり使いません。
本などに出てくる例文などを見ていると、
意味としては「AまたはC」「AからCまで」とどちらも出てきます。
数字が前後にある場合、
例えば「1乃至5」などと書いてある場合においては、
「1から5まで」という意味合いが多いように思えます。
また「手紙乃至電話」というように物を表す言葉などが前後に来ると、
「手紙または電話」とう感じで使われています。
しかし、この判定方法もおおまかなものですから、
やはり文脈などからどちらの意味なのか読み取れる方が正解となります。
◆法律用語に出てくる場合の乃至について
法律用語として書かれている「乃至」は、
「AからCまで」という意味で使われています。
例えば「第2条乃至第6条の規定」とあれば「第2条から第6条の規定」となります。
このように法律用語としては「AからCまで」となりますが、
乃至には「AまたはC」という意味もあります。
例えば、法律上で「第1条乃至第3条を遵守」と書かれた契約書を受け取ります。
それを読んだ人が「第1条または第3条のどちらかを守ればいいんだな」と、
勘違いしてしまう可能性があり誤解を与えることになります。
ですから最近では「乃至」という言葉を使用することなく、
「「第1条から第3条までを遵守」と書かれるようになりました。
◆どっちなんだろうと悩んでしまいます
普段しゃべる時には「乃至」という言葉はあまり使いませんし、
法律用語としても最近では「乃至」という言葉を使用しない方向性です。
私個人としては「乃至」と書いてあると「または」の意味と捕らえてしまいます。
「一人ないし三人」とか「1個ないし2個」とかって、
「一人または三人」
「1個または2個」
「一人から三人まで」
「1から2個まで」
こうして乃至の前後だけを見ると、
1個か2個くらい
1人から三人くらい
という感じで同じような意味に思えどっちなんだろうと悩んでしまいます。
やはり乃至の前後だけ見るのではなく文脈から考えるのがいいのかなと思います。