私たちが「とうのたった」という言葉を日常で耳にすることって、
ほとんどないと思います。

小説や漫画などで目にするくらい。

小説などでは比喩的表現として登場人物を想像しやすいのですが、
実際日常で使うとなると印象が良くない。。。


とうのたったの意味や使い方は?

どうして失礼になったりセクハラになるのか?

ほんとに良くない使い方だけなのでしょうか?


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◆とうのたったの意味



「とうがたつ」の「とう」は、
フキなどの花茎(かけい:花のみをつける茎のこと)を意味します。

つまり「とうがたつ」とは花茎つまり茎(くき)の部分が伸びて硬くなり、
食べごろを過ぎてしまうことです。

そこから

「年をとる」
「旬を過ぎる」
「物事の盛りの時期が過ぎる」

などの意味となります。


◆とうのたったの使い方は?



「とうのたった女性」というのは、小説の表現としてよく出てきます。

日本では、年頃を過ぎてしまい、
若さを失った女性に対して使われることがあります。


・なぜそのような使い方がされているのか?

また、江戸時代は14歳から16歳でお嫁に行くのが普通でした。

そのため20歳を過ぎれば「婚期が過ぎた」という意味で、
「とうのたった女」と呼ばれて肩身のせまい思いをした女性も多かったのです。


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◆失礼になったりセクハラになるのだろうか?



これは使い方や使う立場や場所によりセクハラになりえます。

よくあるパターンとして上司が軽い冗談やコミュニケーションとだと思い込んで、
女性に対して言ったりします。

自分の思いとは全然違い相手を気づけることになるので、
十分に使い方に気をつける必要があります。

しかし、江戸時代とは違い、女性の社会進出が普通になりました。
現在の日本は40歳を過ぎても若々しく美しい女性が多くなっています。

そのため昔のように失礼なことを平気で言う男性も少なくなっています。


そうはいっても、まだまだ男性優位の会社です。

男性と同等にバリバリ働くキャリア志向の女性は、
独身で仕事を続けなければならない状況もあります。

そのため嫉妬から陰口を叩かれることもあります。

また若くて可愛い女性が好まれる風潮は未だにあります。


◆「とうがたつ」とは悪い意味なのか?



「とうがたつ」というのは悪い意味なのか、といえば、そうではありません。

「とうが立つ」とは、そもそも「食べごろを過ぎる」という意味です。
ここに「女性が」なんていう主語はありません。

単純に「食べごろを過ぎる」なのです。

ですから「とうが立つ」とは人間に対してではなく植物に対して使います。
買ったものの忘れてしまっていた葉物などに「とうがたってる」などと使います。

普通に食べごろ過ぎちゃったな。。。という思いです。

食べ物の場合は「とうがたつ」前に食べるのが基本ですからね。


◆最後に



さて、とうがたつ前に食べたいと言われている代表といえば「蕗(フキ)」です。
ふきのとうは春を告げる若返りの妙薬とも呼ばれています。

日本全国でとれる蕗は、日本原産種の一種で歴史がとても古い植物です。

縄文時代から食べられていて、
新芽を食べると若返ると昔から言い伝えられています。

ふきのとうには苦味成分が含まれていますが、
この苦味成分が胃腸を整えて食欲を増進させます。

新陳代謝も促すので、女性にも好まれています。


ふきのとうは若いほど苦味がなくてアクがすくないです。

採取してからしばらく経つとアクが強くなるので、
軽く下茹ですると食べやすくなります。

油は苦味を緩和するので、薄めの衣をつけて軽く揚げた天ぷらは、
春の季節を味わうことができる代表的な料理です。

美味しいふきのとうを食べることで、アンチエイジング効果も期待できます。

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