喪中の家族は決まった期間慎みながら生活するのが基本です。
結婚式や旅行などお祝い事を控えたり、
年賀状や初詣も控えるのが喪中の過ごし方です。
そこで気になってしまうのが喪中時の節分行事です。
豆まきや恵方巻きなどで縁起を担ぐ意味合いがある節分行事ですが、
喪中でも行っていいのでしょうか?
そんな喪中時の節分を過ごすやり方を紹介していきます。
・喪中の節分行事
喪中はお祝い事を控えることが基本ですが、
節分は立春の前日で『季節の分かれ目』を意味しています。
節分は日本の行事というより中国の陰陽道が原点にあり、
季節の分かれ目である立春には悪いことが起きると言われていました。
当事の中国の人たちは立春の時期に厄払いを行い、
その年の無病息災を願ったと言われています。
それが日本に伝わり、今の節分として行われているのです。
このように節分はお祝い事というより宗教の違う厄払いの儀式です。
豆まきや恵方巻きはお祝い事をしているようにも見えますが、
基本は厄払いの習慣です。
豆まきを行い、鬼を家の中から追い出し、
恵方巻きのような7つの具を使った食べ物を摂取することは
体内の邪気や厄を追い出します。
福を呼び込むことも期待できるので、
喪中であっても節分行事は行ったほうがいいでしょう。
仏教とは関係のない中国陰陽道が原点ですし、厄払いがメインの行事です。
喪中であっても豆まきや恵方巻きを行うのは悪いことはでないでしょう。
節分行事を行うことで、
故人が亡くなり静かになった家に明るさが戻るかもしれません。
そうした意味でも暗い空気が流れている喪中の家なら
積極的に節分行事を取り入れたいですね。
・大事なのは故人を思う気持ちです
節分が厄払いの儀式といい、
仏教の喪中とは関係ないといましたが、重要になってくるのは慎ましさです。
節分の豆まきをして、鬼などの厄を追い払い、
恵方巻きで神様にお祈りをするのは喪中であっても悪いことではありません。
ただし、喪中なので派手すぎない行動を行いましょう。
宗教上や考え方では喪中に節分行事を行うのは悪いことではありません。
しかし、親戚や近所の人の中には
節分行事をお祝い事としてみている人もいるかもしれません。
そうした人が喪中の家族が節分をしている姿を見たり、
聞いたりするとあまりいい気分にはなりません。
最悪の場合、トラブルに発展してしまうかもしれません。
亡くなった人の平穏無事を祈り、
節分行事を行うのは悪いことではありませんが、
喪中の慎ましさは忘れないようにしましょう。