故人の供養のために行う行事の中でも「七回忌」とは、
亡くなってから、まるっと六年経過した命日に行われる法要のことを言います。
つまり亡くなった年に「六」を足した年で、数えで七年目ということになります。
仏教における儀式である法事は「初七日」から始まり、
「七回忌」ともなると規模が小さくなってくるのが一般的です。
ですから、七回忌は遺族・親戚だけのひっそりとした法要となってきます。
営まれる場所についても、お寺ではなく自宅で、というケースも多くなります。
さて七回忌ともなると、着て行くべき服装に関してはどうなんでしょう?
◆七回忌も喪服なんですが喪服にも種類があります
まず法要において着用すべき服装の種類としては、
「正喪服」
「準喪服」
「略喪服」
の三つがあります。
①「正喪服」
正喪服とは、葬儀~一周忌もしくは三回忌まで遺族の着用する服装となり、
スーツアンサンブルや和装も含まれます。
学生は学生服、子供もソックスを履き、きちんとした暗めの色の服装をします。
②「準喪服」
準喪服とは、葬儀・告別式などで参列者が、
また三回忌以降の法要で遺族が着用する服装のことをいいます。
いわゆるブラックスーツ、ブラックフォーマルの事です。
スーツアンサンブル・黒のワンピースなどが含まれます。
③「略喪服」
略喪服とは、急な出来事となるお通夜や、
三回忌以降の法要において参列者が着用する服装のことを言います。
これは喪服でなければいけないということではなく、
紺やグレーなど、
黒っぽい色のワンピースやダークスーツといった服装で構いません。
七回忌においては、準もしくは略喪服の着用が適当となります。
・遺族側としての出席の場合は準喪服
・参列者としての出席では略喪服
となります。
◆その他の服装マナーについて
・格式
どの法要においても気を付けたい点は、
遺族よりも格式の高い服装をしないようにすることです。
逆に、参列者よりも遺族の服装が格式低いものを着用しているケースも、
マナー違反となりますので注意が必要です。
・肌の露出
なるべく肌の露出を抑えることも大切なポイントです。
黒っぽいスカートでも丈がひざ上であったり、
胸元が開いたもの、
暗めの色のパンプスであってもつま先が出るデザインなどは失礼に当たります。
夏であってもストッキングは着用しましょう。
・色
七回忌においては黒い服でなくても構いませんが、
グレー・紺などの地味な色味を選び、
明るい色のものは決して着用しないようにします。
小物においても光沢の強いアクセサリーなどは避けます。