ズッキーニときゅうりは、細長く緑色をした見た目です。
そのため同じ種類の野菜と思ってしまう方も多くいます。
ですが、ズッキーニは、おもちゃカボチャとも呼ばれるペポカボチャの仲間。
ですから。。。
・ズッキーニの品種毎の見た目の違い
・栄養素の含有量の違い
・食感の違い
・単為結果が不可能
などという感じで数多くの違いがあります。
◆ズッキーニの品種毎の見た目の違い
ズッキーニは、もともとアメリカ南部からメキシコ北部で栽培されていた野生種。
それが16世紀末期から始まった植民地政策によりヨーロッパに持ち込まれました。
19世紀後半になるとイタリアで改良されたのがグリーントスカ種です。
この種類が日本国内で最も見かける品種とされています。
グリーントスカ種以外にも。。。
・細長い形の黄果種のオーラム種。
・緑色の上部以外が黄色のゴールディー種
・UFOカボチャとも呼ばれる歪な円盤形のアラジン種
などの品種があります。
私達が一般的によく目にするグリーントスカ種以外の品種は、
きゅうりとは全く違う野菜に見えます。
◆栄養素の含有量の違い
実はきゅうりは世界一栄養価の低い野菜としてギネス認定を受けているのです。
それに対してズッキーニの栄養素はどうでしょう?
・アンチエージング効果の高いルテインやゼアキサンチン
・酵素の活性化効果のあるのマンガン
・塩分の排泄を促進するカリウム
・妊婦の必須栄養素の葉酸
などの含有量が非常に豊富なのです。
栄養素においてズッキーニときゅうりの違いは、
上記のように栄養素の含有量だけではありません。
きゅうりに含まれる酵素アスコルピナーゼがビタミンCを酸化させ、
ビタミンCの吸収効率を下げてしまう事もあります。
◆食感の違い
水分が90%以上のきゅうりに比べてズッキーニは水分が著しく少ないです。
そのため食感がナスに似ていると例えられる事が多いんです。
また、きゅうりに比べて外皮が厚く硬いです。
ですから生で食す料理よりも、油との相性の良さを活かした、
炒め物や煮込み料理として用いられる事がほとんどです。
◆単為結果(受粉しなくても実がなる)
ズッキーニときゅうりの共通点として、
雄しべを持つ雄花と雌しべを持つ雌花が同一株に咲く雌雄異花であります。
ですから雌しべと雄しべの受粉によって種子を形成します。
ところが、きゅうりにおいては、
受粉する事無く子房壁や花床を肥大させ種子を形成する単為結果が可能です。
それに対してズッキーニは一応単為結果が可能といえますが、
大きく育つことはありません。
育つ前に落ちてしまいます。
しかし品種によっては、大きく育つケースもありますが種はありせん。