小麦粉と片栗粉は、どちらも色が白く同じ様に見えてしまいます。
料理を始めたばかりの人からみれば、
どちらを使えば良いのか迷ってしまう事もあります。

ですが見た目が同じようなこの2つの食材には、様々な違いがあります。


小麦粉と片栗粉の違いって?

また、使い方なんですがどのように使い分けるのでしょう?






スポンサーリンク

◆小麦粉と片栗粉の違いって?



小麦粉と片栗粉の2つには、原材料や成分に違いがあります。


・小麦粉の原料

小麦粉の原材料になっている物は小麦です。
小麦を機械などの道具を使って挽き、粉状にしたものが小麦粉です。


・小麦粉の成分

小麦粉の成分としては、
グルテンと呼ばれているタンパク質が1割から2割程度含まれます。
あとの残りはデンプンが含まれています。


・小麦粉の種類

小麦粉の種類は強力粉と中力粉と薄力粉に分かれています。
強力粉と中力粉と薄力粉はグルテンの含有量によって分類されています。

グルテンの量としては「強力粉>中力粉>薄力粉」となります。



これに対して、片栗粉はどうでしょう?


・片栗粉の原料

まず片栗粉の原材料ですが、
以前はカタクリと呼ばれているユリ科の植物の根でした。

しかし、カタクリの収穫量が以前に比べて減ってきてしまったので、
現在はジャガイモを原材料として使用しています。


・片栗粉の成分

片栗粉の成分は、以前はカタクリの根に含まれているデンプンでしたが、
現在はジャガイモのデンプンを使用しています。

ちなみにトウモロコシから作られたデンプンがコーンスターチのことです。




◆どのように使い分けるのでしょう?



小麦粉と片栗粉の2つの材料を料理に使うと、
含まれている成分により料理の仕上がりに違いが出てきます。

料理に使う場合は、小麦粉と片栗粉それぞれの材料が持っている、
特徴の違いを考えながら使い分けると良いでしょう。


・使い方

使い方としては揚げたり料理にとろみをつけるために
どちらの材料も食材にふりかけたり、まぶしたりして使用できます。


例えば。。。唐揚げなどに小麦粉と片栗粉の2つの材料を使った場合。


小麦粉ではしっとりとした柔らかい感じになります。
片栗粉では表面がサクサクした感じに仕上がります。

という感じで食感に違いが出ます。


小麦粉の中にはタンパク質が含まれています。
ですので、片栗粉よりも焦げやすくなるという特徴があります。

そのため、片栗粉を料理に使う時よりも、
火加減などに注意しないと料理を焦がしてしまう場合があります。


一方で片栗粉には、水に溶けにくいという特徴があります。

ですから水を十分に吸水させないまま衣として使うと、
食材からはがれやすくなるので注意しましょう。



あんかけなどのように料理にとろみをつける時は、
片栗粉の方が低い温度で料理にとろみをつけられます。

カレーのとろみは薄力粉(グルテンの少ない小麦粉)を使用します。


スポンサーリンク
関連記事
おすすめの記事