お通夜やお葬式、法事などで使う不祝儀袋である香典袋なんですけど、
突然の出来事でもあり、また何度も起こることでもありません。
ですからいざ用意する段階になると、香典の書き方について、
名前と住所と金額はどのように書いたら良いのかがわからないなんてことも。。。
亡くなった人や遺族に対して失礼にならないよう、注意したいものですよね。
目次
◆ボールペンで書いてもいいのか?
香典の書き方でまず気をつけなければならないことは、
薄墨の筆ペンを使うということです。
なぜ薄墨の筆ペンを使うのか?
それは悲しみの涙でにじむことを意味しています。
ですから、ボールペンやくっきり黒墨の筆ペンで書くことは避けましょう。
◆名前は表袋と中袋のどちらに書くの?
名前については、表袋と中袋の両方に記入します。
なぜなら受付において表袋と中袋とを別にして保管するため、
中袋に名前がないとわからなくなってしまうからです。
◆名前を書く場所は?
表袋には、水引の下辺りに名前を書き、中袋には、裏の左側に名前を書きます。
必ず名前はフルネームで書きましょう。
同じ苗字がたくさんあると誰だかわからなくなりますからね。
ちなみに表書きは、通夜、告別式などでは一般的に「御霊前」を用います。
49日以降になると「御仏前」を用います。
◆住所を書く場所は?
住所については、中袋の裏の左側、名前の右に書きます。
通常市販されている香典袋の中袋には、
住所と名前を書く位置を示す枠が印刷されていることが多いで、
枠内に記入するといいでしょう。
◆金額はどこに、どのように記入するの?
金額に関しては、中袋の表の真ん中に記入します。
その時気を付けるべきことは、旧字体の漢数字を用いることです。
例えば5千円であれば、「伍阡円」と記入します。
理由としては、普段使っている漢数字では、
書き換えが簡単にできてしまうため、書き換えを防ぐためと言われています。
◆表袋の折り方
また表袋の折り方についても必ず守るべきことがあります。
先に下を折った後、上を折って重ねましょう。
返しが下に向いていることを、しっかり確認しましょう。
返しが下になることで、悲しみを意味し、悲しみを流すという意味を持ちます。
◆最後に
礼儀や作法は、亡くなった方を思いやり敬意を示すことにもつながります。
ですからお葬式や法事などでは、
最低限の礼儀や作法をしっかり覚えておきましょう。
香典袋を選ぶ際には、金額に合わせて香典袋を選ぶようにしましょう。
水引が印刷された簡易なものもあるので、
少額であれば水引が印刷されたものを利用するといいでしょう。
一般的に五千円くらいの香典であれば、
水引が印刷されたものでいいとされています。
香典袋は、水引がついている表袋に中袋を入れ、
中袋の中にお金を入れて渡します。
香典袋を直にバッグに入れるのではなく、
袱紗(ふくさ)に包んで持っていく配慮もほしいところです。
ですから万が一の時に備えて香典袋を包む袱紗も用意するといいでしょう。
紫の袱紗は、慶事、弔事どちらにも使える色なので、
紫を用意するといいでしょう。