個人営業をしている人は「経費で落ちる」といいますが、
実際どうなにがお得なのかよくわからない。
経費で買うにしても、結局お金を支払う事になりますよね。
お金が手元に残るわけではないのに、どうしてお得だとなるのでしょう?
イメージ的にはタダ同然で経費で手に入るよな想像をしてしまいます。
実際はどうなのでしょう?
◆どうして経費で落とすとお得なのか?
自営業の人などは経費で落とすからと領収書を要求してくることがあります。
事業に関わることであれば、
経費として税務署に申告することが認めらているからです。
確定申告が必要な人の多くは基礎控除として、
サラリーマンみたいに自動的に所得から減額されることはありません。
その代わりに事業に関わるものであれば、
ボールペン1本、コンビニでのコピー代も自分で申告することができます。
税金は所得にたいしてかかります。
ですから所得の金額が多いほど、税金は高くなります。
100円の10%ならば10円ですけど、
1000円の10%なら100円という具合に所得が多いほど増えます。
そこで、所得といっても、まるまる純粋な利益というわけではありません。
書類を書くのに必要なボールペンや紙が必要です。
これらが必要な経費であり、この経費を所得から差し引いて、
そこに税率を掛けるのです。
そのため、必要なものとして掛かった費用まで利益にするのではなく、
純粋な利益に税金が掛かるほうが安く済むというものです。
ですから経費で落とすとは節税をすることを意味すると言って良いでしょう。
具体的には、どのような点が経費なのかをいくつか検討していきます。
◆どのような点が経費なのか?
1、自宅を事務所としている場合は、事務所に関わる部分は申告できる
2、会社員よりも節税がしやすい
3、従業員募集をレストラン等で実施した場合の費用も対象になる
4、自己消費目的で購入したものを経費にしてはいけない
それぞれを具体的に考えていきます。
①
自営業の場合は自宅を事務所としていることもあります。
光熱費や家賃など事務所に関わる部分は経費として処理ができます。
部屋の面積や電気等の使用時間をもとにして算出をすれば具体的な数字が出ます。
②
会社員は基礎控除や配偶者控除等でしか節税を行えません。
ですから所得が多くなればなるほど税金負担が増えてしまいます。
自営業等の場合は事業に関わる部分で消費したものに関しては、
全て控除対象になります。
1円でも消費をしたのであれば、
領収書を請求し税金申告の時に活用することをおすすめします。
③
自宅を事務所としている場合において、
複数人が同時に訪問をされるとスペースを確保できないことがあります。
その際レストラン等で採用面接を実施した時の飲食代も経費となります。
理由としては、事業発展の為に人材募集をしたのですから控除対象になります。
仮に残念ながら全員が採用対象に至らなかったとしても申告することは可能です。
④
個人営業をしていると、購入したものや利用したものが、
はたして事業目的なのか?
自己消費なのか?
という感じで不明瞭になることがあります。
一部で全てを事業目的として処理していますが、
税務調査の対象になる場合もあります。
明確にして第三者も納得がいくようにしなければなりません。
◆きちんと申告すればしないより税金が安くなるということ
近所の自営の人は、豪華な車で、豪華なお家に住んでいます。
経費で落とすって、そんなに得なのと、勝手に想像してしまいすが、
実際はその自営の人が一生懸命働いてたくさん売上を伸ばした結果なんですね。
経費で落としてるから、車が豪華というのではないんですよね。
必要なものはきちんと経費で処理しないと、
そこにまで税金が掛かる必要ないということなんですね。
「お得」というのは通常の手続きをしているだけの事なんです。
サラリーマンで言えば、年末調整です。
そこで生命保険などや扶養家族などの控除を申請することで、
かかる税金が安くなったりして還付金が発生します。
ですから申請すると「お得」になるといえます。
個人営業さんの経費と同じ事なのですね。