孫や姪や甥などが小学校や中学校、高校に進学する時に、
入学祝いを贈ります。
最近では結構カジュアルなのし袋も販売されています。
そのせいでしょうか?堅苦しさをあまりない感じません。
とはいうものの、のし袋の書き方にやはりきちんとしたマナーがあります。
そこで、入学祝いののし袋の書き方や金額の相場について整理しました。
◆入学祝いののし袋の書き方
入学祝いののし袋の書き方はそこまで難しくありません。
ですが、贈る相手によって多少書き方を変えることも必要になってきます。
・上の段
まず、のし袋の表の上の段には「祝御入学」と書くのが定番です。
ですが、硬さのある表現を避けたい場合には、
「祝ご入学」や「入学お祝い」と書いても問題ありません。
特に贈る相手が小学生であれば「ご入学おめでとう」と、
平仮名を多めに使い親しみのある表現で書くのも一般的です。
・下の段
表の下の段には「贈り主」の名前を記入しましょう。
上の段の文字よりもやや小さい字体で書くのが理想的です。
もしも個人ではなく夫婦の連名で贈る際には、右側に夫の氏名を書いてください。
妻の方は名前だけの記入で構いません。
友人関係の人たちで連名にする場合は、
右から五十音順で氏名を並べて書きましょう。
合わせて、基本的に連名での記入は3人までということも覚えておくと安心です。
◆中袋への金額の記入
中袋の方には、金額を記入します。
販売されているのし袋によっては最初から金額を記入する欄が設けられています。
ですので、記入欄があればそこへ金額を書いておきましょう。
金額の書き方は、前提としてまず数字を漢字で書くのが基本です。
例えば1万円であれば「壱萬円」
2万円であれば「弐萬円」
と記入してください。
そして金額の上下には、「金」と「也」を書きましょう。
「金壱萬円也」という形で書いておくととても丁寧な印象になります。
その際「金」の後は、少し離して金額を書くのがコツです。
◆中袋への名前の記入
贈り主の名前と住所も忘れてはいけません。
中袋の表に金額を書いた場合には裏の左下へ記入してください。
最初から金額の記入スペースがあるのし袋であれば、
裏に金額を書くことがほとんどになるでしょう。
そのように裏に金額を書いた場合には表の中央部分に記入してください。
◆金額の相場はいくら?
最後に包む金額の相場です。
相場については、
身内であれば贈る相手の年齢が大きくなるほどに高額になる傾向があります。
小学校の入学祝いなら1万円弱
中学や高校では1万円から2万円ほど
1~2万円が相場となります。
仕事関係の人や友人からであれば、どの年代でも1万円程度が相場です。
入学祝いというのは、子供本人に対して行うものです。
そのため基本的に「お返し」というものはありません。
ですが受け取る相手との関係性も考えながら、
気を遣わせないような範囲で包むようにするといいでしょう。
◆最後に
表書きをしていて思うことがあります。
それは「ご入学おめでとう」の下に、
自分の名前を書くと自分に対して贈るみたいに感じます。
これはこういったマナーにたいして不慣れな自分の感覚です。
例えばケーキのプレートに
「お誕生日おめでとう、●●ちゃん」などと書いたりするのを目にします。
そういった日常の事とマナーが、
ごちゃごちゃになっていて違和感を感じるんでしょうね。