夕顔と冬瓜って、どっちがどっちなのだろうか?
いまいち夕顔と冬瓜の区別がはっきりと把握できません。

夕顔と冬瓜は本当に別の物なのでしょうか?

じつは同じものなのでは?


そこで調べてみると。。。

夕顔と冬瓜は共にウリ科の植物です。
ですから実の見た感じもよく似ています。

そのため同じものだと混同されがちなのです。

しかし、夕顔と冬瓜の2つは全く別の野菜です。
また、用途や食べ方(レシピ)にもそれぞれ違いがあるんです。


では、夕顔と冬瓜の違いって?






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◆冬瓜って?



冬瓜はインド・東南アジアを原産とするウリ科の一年草です。
食用になる実は緑色をした楕円形で、大きいものでは長さ80センチにもなります。

種類としては

・表面が濃い緑色の縦長の「琉球冬瓜系」
・表面が白色で丸型の「大丸冬瓜」


名前に冬の字が入っていますが、じつは収穫期は夏なのです。

ではなぜ「冬」なのか?

それは冬瓜は保存性が良く冬まで貯蔵しておけるんです。
このことからこの名前が付いたと言われます。

冬瓜は水分を多く含み、それ自体の味は薄いんです。
そのため、煮物・汁物やあんかけなどの料理に使われるほか、
酢の物や漬物、砂糖漬けやシロップ煮にも利用されます。

蔓や若葉は炒め物にすることもでき、
また乾燥させた種子は、利尿・排膿の効果がある漢方薬として用いられます。


◆夕顔って?



夕顔もまたウリ科の一年草です。
原産は北アフリカと言われますが、古くから日本でも栽培されてきました。

名前の由来としては夕方に白い花を咲かせることからこう名付けられました。


ヒョウタンと同一の種で、実が細長い「ナガユウガオ」と、
球状に近い「マルユウガオ」の2つに大別されます。

食用には主にマルユウガオの実が利用されます。

この実を細長く切って乾燥させたものが干瓢(かんぴょう)となり、
お寿司や汁物に使われます。

沖縄では冬瓜と同じように煮物や汁物に使うほか、
炒め物や胡麻和えに調理されます。




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◆冬瓜と夕顔の違いを見分ける方法って?



冬瓜と夕顔の違いを見分けるには、色や形、実の詰まり方を比較します。

冬瓜は楕円形をしていて、色はやや濃いめの緑色です。
実の内部は固めで、種の周りには空洞があります。


一方、夕顔は球状に近いか、長めの楕円形で、
色は冬瓜より薄い黄色がかった緑色です。

実は冬瓜に比べて柔らかく、隙間なく詰まっています。

また沖縄以外の地域では、夕顔は干瓢に加工されることが多く、
家庭で生の状態のものを調理することはあまり行われていないんです。

そのため、生の夕顔が店頭に出回ることはほとんどありません。

沖縄以外の地域で店先に出ているものは、ほぼ冬瓜だと思ってよいでしょう。


◆見分けるポイントのまとめ



①皮の色

濃い緑色・・・冬瓜
黄緑色 ・・・夕顔

②切り口

空洞がある・・・冬瓜
空洞がない・・・夕顔

③店頭

店にある・・・冬瓜
店にない・・・夕顔

④花の色

黄色・・・冬瓜
白色・・・夕顔


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