スーパーでは同じような場所に並べられている薄力粉と強力粉。
その中身の見た目は白色の粉で同じです。
ですから薄力粉と強力粉は、それほど違いはないのではないか?
と思っている人も少なくありません。

しかし実はこの薄力粉と強力粉の2つには様々な違いがあるのです。

強力粉と薄力粉の違いってなんだろう?
また、それらを見分ける方法ってあるのだろうか?


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◆強力粉と薄力粉の違い



  ・グルテンの量
・粘り
・キメの細かさ
・手触り

・グルテンの量

小麦粉に含まれるタンパク質にグルテンがあります。
そして薄力粉と強力粉では、そのグルテンの含有量に大きな違いがあります。

薄力粉の場合は概ね7パーセントから8パーセント程度であるのに対して、
強力粉の場合は12パーセント前後となっています。


・粘り

小麦粉に水を足して練り込みますとグルテンが生成されます。
その結果、粘りと弾性がでる。

ですから粘り気についても違いが出ます。
というのも先程述べたグルテンの含有量が違うからです。

よって、薄力粉が粘り気が弱い性質であるのに対して、
強力粉は粘り気が強いといった性質があります。


・キメの細かさ

また、キメの細かさについても違いがあります。
薄力粉は細かいのに対して、強力粉は粗いといった特徴があります。


・手触り

このほか、薄力粉はしっとりとした食感ですが、
強力粉は粒が粗くサラサラとした食感であるという点も異なります。


◆薄力粉と強力粉の見分け方はどうすればいいの?



お店で買ってきた薄力粉と強力粉。
それぞれ容器を入替えたりすることもありますよね。
そんな時どちらが薄力粉でどちらが強力粉なのか分からなくなってしまう事も。

そこで見分ける方法として薄力粉と強力粉それぞれを手で握ってみます。

すると、薄力粉は手のあとが残って固まりやすく、
強力粉は固まりにくいという違いがでます。

なぜか?

先程述べた違いのうち、
  ・キメの細かさ
・手触り
の2つ。

薄力粉はキメが細かく、しっとりしています。
ですので、握った形がそのまま残ります。

これは土と砂を想像してみるとわかりやすいですよね。

土はキメも細かく、しっとりしていて形をつくりやすいです。
それに対して砂は粒も大きくてサラサラしていて形が作りにくいです。

以上のように手で握るという方法で判別が可能となります。


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◆薄力粉でパンって作れるのかな



一般的には薄力粉はお菓子を作る際に、
強力粉はパンを作る際に適していると言われています。

ですが、薄力粉でもパンを作れないことはありません。
確かに、こねているときはベタベタして作り難さはあります。
しかし、生地は全く伸びが無いわけではありません。

そして食感はモチモチ感というよりかは、
スナックパンのようなさっくりした感じとなります。

ですから甘めのおやつパンとしては有効と言えます。

水の量を少なくしてよくこねて、
シナモンシュガーを使ったり、レーズンを入れたりするなどの工夫により、
薄力粉でも美味しいパンを作ることができます。

スーパーマーケットなどでは強力粉よりも薄力粉の方が価格が安い傾向があり、
しかも特売をしていることも良くあります。

このためパン作りとしては、
強力粉を使うよりも薄力粉を使ったほうが効率的といえます。

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