お中元やお歳暮や寒中見舞い。
これらはそれぞれ日頃お世話になっている人に感謝の気持ちを贈ったり、
厳しい季節を乗り越える意味が込められています。
送る相手としては会社の上司やお得意先、親戚や義理の両親などが多いですね。
そんなお中元やお歳暮、暑中見舞いには決まった時期が存在します。
それぞれの違いを見ていきましょう。
◆お中元・お歳暮の時期
・お中元
お中元は半年間お世話になった人へ感謝の気持ちを贈る意味をこめます。
時期としては、7月の上旬から15日までを指します。
贈るものとしては?
この時期は、これから暑い猛暑が始まり、体調を崩してしまう人も出てきます。
お中元では暑い夏の日も元気に過ごしてもらうように、
冷たいビールやゼリーなどを贈ります。
これなら暑い夏も快適に過ごせるでしょう。
・お歳暮
お歳暮は12月初めから12月20日ごろに贈ります。
お中元と違って、
お歳暮は一年間の感謝と来年へのお付き合いの願いが込められています。
そうした理由でお歳暮はお中元より少し割高の品物を贈ります。
ハムや野菜、お肉や海の幸のギフトなど、
お中元より相場は一気に高くなります。
これはお中元が半年なのに対して、
お歳暮が一年間の感謝の意味が含まれているからなのです。
◆暑中見舞いの時期
暑中見舞いを出す時期については一般的に言われている期間は
「梅雨が明けてから立秋前(8月8日)まで」
梅雨明けとは具体的に何日なのか?というと、
気象庁が梅雨明け宣言した日になるので毎年違ってきますよね。
おおまかに言えば7月10日~8月8日くらいになります。
毎年梅雨明けすると、
気分的にも「あぁ夏がやって来た」という感じがしますよね。
暑中見舞いというのは、
夏は一年の中で最も暑い時期ですから、
相手の健康を気遣うという意味合いが含まれています。
また、ハガキの最後には「●●年 盛夏」と書きしたためます。
つまり夏の盛りと呼ばれる期間に差し出すということなのです。
・寒中見舞いの時期
寒中見舞いは喪中で年賀状を出せない人が送る挨拶状です。
お中元やお歳暮のように品物を贈りあうのではなく、
喪中の人が年賀状の代わりに送ります。
時期として1月5日以降に寒中見舞いを送るのが一般的です。
理由として1月1日から5日までは年賀状を送り合うピークになっているからです。
この時期に寒中見舞いを出すのが悪いことではありませんが、
年賀状のような祝いの品と喪中の寒中見舞いは敷居があります。
両者の違いを考えて、年賀状のピークが終わってから出すのが一般的です。
また、寒中見舞いは喪中の人だけが出すものではありません。
年賀状を出し忘れてしまった人や
冬の季節の到来を告げる挨拶状として使っている人もいます。
こうした喪中以外の寒中見舞いも年賀状と時期をずらして送り合うようです。
そうしないと、年賀状と意味が同じに取られてしまうからです。
寒中見舞いは2月の始めくらいなら送っても失礼にあたりません。
寒中見舞いの寒中は地域や考え方にもよって変わってきますが、
1月5日から2月の始めを指しています。
喪中や季節のあいさつ文、
年賀状の変わりの寒中見舞いなどいろいろな事情があるでしょうが、
この時期にかけて寒中見舞いを出すようにしましょう。
それより前に出すのであれば、喪中を除き、年賀状にしたほうが一般的です。