女の子のお祭りであるひな祭り。
それを彩るのはひな人形だけではありません。
ひなあられや菱餅も重要な役割を持っています。
こうしたお菓子はひな人形と一緒にどのように飾ればいいのか?
困ってしまう親御さんも多いと思います。
自分たちだけでなく、両親や親戚も来るかもしれないひな祭り。
マナーや習慣に反しないように飾りたいですね。
◆お菓子の飾り方ってあるの?
答えをいってしまうと。。。
ひな祭りのお菓子の飾り方に厳密な決まりはありません。
自分たちが飾っているひな人形にマッチする飾り方をすれば十分です。
ひな人形の隣に飾るのもいいですし、飾らないのもいいでしょう。
自分たちのひな人形にあった飾り方でOK。
実は。。。
ひな人形のお菓子は飾り方よりも深い意味が込められているのです。
◆飾り方よりも深い意味って?
まず、ひなあられですが、
これは昔のひな祭りの習慣が今に生きています。
昔は人形を外に連れ出して厄払いをする習慣がありました。
外でひな祭りを楽しむときに一緒に持っていたお菓子がひなあられなのです。
ひなあられは基本的に3色の色になっていて、
白と緑、赤のコントラストがひなあられの定番ですよね。
現代でもその習慣は守られ、
それ以外の色を使ったひなあられを作るのは珍しいといえます。
なぜなら。。。
この3色には意味がきちんとあるからなのです。
ひなあられに込められた色合いの意味とは、
ひなあられを食べることで、
自然のエネルギーを身体に吸収し厄払いをすることなのです。
「白」は大地からのエネルギーを指し、
「緑」は森林や木々のエネルギーを指しています。
「赤」は私たちをはじめとする命のエネルギー。
ひなあられを食べることで、この3色のエネルギーを体に取りいれて、
厄払いや人の成長を祈るお祭りをしてスタートしたのです。
◆ピンクと白、緑の3段重ねが美しい菱餅の効果
そんなひなあられは、
ひな祭りの定番のお菓子である菱餅を砕いたのが始まりという説があります。
ピンクと白、緑の3段重ねが美しい菱餅。
子供のころに大好きだった人もいるでしょう。
現在では飾り用のお菓子の印象が強い菱餅ですが、
これもひな祭りを代表するお菓子です。
昔の菱餅は健康にいい食材で3つの色を作っていました。
これは厄払いの意味が雛祭りで重要になっているからです。
・ピンクの色はクチナシ
・白はヒシの実
・緑色にはヨモギ
これらの食材を使って3色の色を作っていました。
それぞれの食材には現代で考えると
身体の解毒作用、血圧低下、増血作用が期待できます。
◆まとめ
飾り方に目がいってしまいがちな、
ひな祭りのお菓子ですが、
ひな祭りの定番お菓子を飾り、それが終わったら家族で一緒に食べて楽しむ。
こういうシンプルな楽しみ方で十分と言ってもいいでしょう。
ひな祭りのお菓子には飾る意味合いや、
健康効果という昔からの理由がきちんとあり、
そういった歴史に目を向けるのも楽しいものですよね。