桃の節句と言われているひな祭り。
実際。。。
桃の花を飾っている理由というのは、
雰囲気や女の子のお祭りだからという感じで飾っているんじゃないの?
ほとんどの人が、そう思っている人もいるかもしれません。
しかし、ひな祭りに桃の花を飾るのはちゃんと意味があるのです。
◆桃の花の意味とは?
そもそも桃という植物は日本に自生していませんでした。
弥生時代のころ、中国から日本に伝わってきた桃が原点だと言われています。
その頃に伝わってきた桃は、
観賞用や食用というより魔除けの呪術的な意味合いが必要に強かったのです。
これがのちのひな祭りに大きな影響を与えます。
スーパーや八百屋さんで見かける桃と
呪術的な魔除けは現代人の私たちにはイメージしづらいかもしれません。
しかし、桃には魔除けになる理由がきちんとあります。
まず、昔の人は冬を魔の季節を考えていました。
そうした理由で春の訪れを告げ、
冬の終わりを告げる植物や動物、天候に畏敬の念を持っていたのです。
ですから桃もそれに当てはまりました。
また、独特の香りをもち、栄養価が高い桃は邪気を払い、
不老長寿を実現する漢方薬や霊薬のイメージもあったようです。
こうした理由で日本は桃の果実をはじめ、
枝や木に宗教的な意味合いを感じ、大切にしていったのです。
そして月日が流れ、ひな祭りが行われるようになった時期。
現代と同じ3月3日。
この時期は梅の花が散り、桃の花が満開を迎える頃になります。
魔除けと栄養価の高い桃の最盛期にひな祭りを祝っていたことで、
桃とひな祭りは強い結びつきを持つようになります。
魔除けや厄払いを期待したいひな祭りにとって、桃はとても重要だったのです。
こうした事で、
ひな祭りは桃の節句といわれるようになり、
桃の花を飾ったり、桃花酒を飲むようになりました。
◆まとめ
桃の花を飾っている理由には、
昔の人がもっていた桃への畏敬の念と、
日本の季節にまつわる考えかたや伝統が眠っていたのです。
実際に私たちがひな祭りでよく見かける桃の花は
観賞用に作られたハナモモといいます。
改良されたハナモモは花つきがよく、
種類も豊富にそろって古くから親しまれ人気を集めています。
ひな祭りの花として一緒に購入すると、
ひな祭りをより盛り上げることができるでしょう。
不思議で神秘的なエネルギーを感じる桃の花と一緒に飾ることで、
美しい女性へと自分の娘が成長するようにも思えますね。
華やかで枝を覆い尽くすように咲く桃の花とひな祭りには
そんな因果関係があるのです。
こうした事を家族で話し合い、一緒にひな祭りをお祝いするのも楽しいですね。
こういう楽しみ方もなかなか良いと思います。