夏といえば花火大会やお祭りなど、
浴衣を着て雰囲気を堪能したい方も大勢いるではないかと思います。
ですが、浴衣を着ようかなと思った時にあれっ?!思うことないですか?
旅館なんかでもそうですよね。
浴衣に着替えてゆっくりしようとした時に。。。ふとあれっ?!となります。
どっちが前だったっけ?
そんな浴衣の着方なんなんですけど女の人の場合どっちが前になるのでしょう?
左前?右前?
また、男の人の場合とは違うのでしょうか?
目次
◆どっちが前だったっけ?
浴衣などの和服の場合ですと「右前」が正解となります。
ここで注意したいのが、
右前であることは「右上」とは違います。
右前というのは「右側が先」という意味合いです。
ですから浴衣を着る時の順序として羽織ったら、まず浴衣の端を手で握ります。
その右手で持った方を先に体に巻き付けます。
その後左手に持った方を合わせます。
右が先で「右前」なるのです。
右上とは違いますからちょっとややこしいですよね。
◆どうして右上、左上と思ってしまうのか?
服を着る時になぜ私たちは右上、左上と思ってしまうのか?
それは洋服が原因です。
洋服の場合は男の人の場合は左上になり、女の人の場合は右上になります。
その習慣から和服を着なくなってしまった現代では、
和服を着る際に、あれっ?!という感じで違和感があるのです。
男の人の場合は違和感がありませんが、女の人の場合は逆になります。
◆洋服の場合は男女の違いがありますが浴衣の場合はどうなのでしょう?
浴衣の場合は男女とも同じ着方になります。
つまり右前(右が先)となります。
これは奈良時代からずっと右側が先という決まりになっているんです。
◆左前だと駄目なの?
浴衣を右前と左前を間違えて着てしまった場合は、どうなのでしょう?
左側を先に合わせて着た場合は、
仏式の葬儀において、亡くなられた人に着せる場合の着方となります。
ですから間違った着方をした場合は死者という事になり縁起がよくないのです。
◆間違わないためにはどうすればいいの?
着物や浴衣などは現代では毎日着るものではありませんよね。
年に1回、2回着る程度ではないでしょうか?
そんなたまにしか着ない浴衣ですから、ついついどっちが先だっけ?
なんて事になります。
そこで右前と左前を間違わないためにはどうすればいいのか?
世の中において右利きの人間は約8割いるそうです。
つまり右利き用に便利になっているんですね。
ですから多くの人は、なにかをするときには右手に物を持ちます。
浴衣の場合、その右手にもった物を懐にしまいやすいような着方になっています。
その着方が「右前」つまり右側が先に体に触れて付いている状態です。
まとめると右手にもった財布などを懐にさっとしまえるかどうかです。
これで右前か左前かどちらか間違えずにすみますよ。
◆おさらい
・前とは先のことである
・浴衣や着物は「右前」であり右側が先に体に付きます。
・右手に持ったものを懐にしまいやすい着方になっています。
・男女ともおなじ着方です。