最近、甘酒を飲むことが健康につながるといわれています。
そんな甘酒が2種類あるなんて知っていましたか?
私は。。。知りませんでした。
スーパーなどで売っている甘酒には、
酒粕と麹を原材料にしたものが売っていたりします。
私はてっきり酒粕でのみ作るものだと思っていました。
◆酒粕と麹とでは違いはなに?
酒粕の場合の甘酒は、酒粕にお湯と砂糖を合わせて作るものです。
お酒にはアルコール何%含むと表記されていますが、
酒粕も搾りかすとはいえ、やはりアルコールが約8%程度あります。
火にかける事でアルコールはほとんど飛んでしまうのですが、
とはいってもアルコールは残ります。
酒粕は再利用です。
そのため、原材料は安く済みます。
それに対して、麹を使う甘酒の場合、白米に麹を混ぜて作られています。
作り方はとても簡単で、
まずは白米でおかゆを炊いてから、その中に麹をいれ水を加えます。
それを50度から60度に保温して8時間くらいねかせるとできます。
ごはんと麹をまぜたものですから、
想像しても、おいしそうなイメージがわいてきませんよね。
ところが、発酵させていくうちにとても甘くて飲みやすい飲み物になるのです。
麹の甘酒は酒粕でないので、アルコールは全く入っていません。
ですから風味が酒粕の甘酒とは違います。
しかし、麹の場合、酒粕と違い米と麹でつくります。
そのため値段的に割高になります。
ここまでの違いをまとめると。。。
酒粕
・アルコールの風味
・甘みが砂糖
・原価が安い
麹
・お酒は一切使用しない
・砂糖なしでも甘い(ブドウ糖のため)
・原価が高い
個人的には飲みやすさで言えば、
麹でつくった甘酒のほうがクセがなく美味しいです。
◆効果や効能的にはどうなの?
甘酒の話しでよく出てくるのが「飲む点滴」というフレーズ。
これは栄養補給に点滴が使用されますが、
その成分としてブドウ糖が含まれているからです。
じゃぁ砂糖で甘さを出した酒粕の甘酒はダメなのか?といえば、
そうではありません。
砂糖が分解されたものがブドウ糖ですから、
吸収のスピードが違うのです。
さて、甘酒を健康という観点から見た場合、
どちらの甘酒も栄養価が豊富ということになります。
昔は体が弱っている人や、
冷え切った身体を温めるためなどに、よく飲まれたといわれています。
なかなか忙しくて食事の時間が不規則な人でも、
甘酒をのめばすぐに栄養補給ができるということでも人気になっています。
どちらの甘酒もすぐにエネルギーに変換してくれるので、
体の回復を手助けしてくれる飲み物です。
どちらも栄養豊富であるということで栄養価は高いのですが、
タンパク質、ビタミンB1・B2・B6、食物繊維、葉酸は酒粕のほうが多いです。
◆最後に
甘酒という名前とはちがって一応ソフトドリンク扱いです。
だから、子供はもちろんですが、
車を運転する仕事の人でもまったく関係なく飲めるということが人気です。
とはいえ、酒粕で作る場合においては残っている場合もあり、
飲酒のチェックに引っかかる可能性もあります。
甘酒は体が温まりますし、リラックス効果もあって人気です。
どちらもとてもおいしいものですし、寒い冬にはとくによく飲まれるものです。
ですから、用途を考えて飲むようにするといいでしょう。