結婚する時というのは、とにかく初めてのことが多いものです。
新郎、新婦にしてもすべてが初めての体験です。
また両家のご両親においてもそれは同じ事。
また結婚という儀式はそうそう何度も頻繁に怒るものではありません。
ですから習慣やしきたりにおいてもいまいちよくわからないのが普通です。
ですから結婚式において新婦側・新郎側の両親がご祝儀に関しても、
親は払うものなのか?また、包むにしてもどのくらい包むものなのか?
いったい本当のところはどうなのでしょう?
それは今と昔の結婚式の意味合いが違ってきている事に関係してきます。
◆かつての日本の場合結婚式とは?
ご祝儀といった慣習的なことについては、厳密なしきたりや決まりはありません。
それには結婚式というものの意味合いが関係しています。
というのも、かつての日本の場合結婚式というものは、
新郎新婦二人の間だけの結婚式ではありません。
もちろん今現在においても「両家」という意味合いはあります。
しかし昔は新郎側の家と新婦側の家との間の結婚式という色彩が強かったのです。
そのため主催者は両家のご両親という形になることが多かったのです。
・主催者が両親ということはどういうことなのか?
つまり、結婚式の主催は、どちらかというと新郎側の両親です。
新婦側の両親は主催者補佐というような位置づけで、
費用は新郎側対新婦側で6対4というような決め方であったりしました。
もちろん、5対5といった場合や他の決め方もあります。
ですが、いずれにしても結婚式の費用は親が負担するというパターンでした。
ご祝儀とは、お祝いの気持ちを表すために贈るお金という意味合いがあります。
したがって主催者が自分たちのための結婚式に、
ご祝儀を用意するというと意味合い的にもおかしくなります。
そのため新婦側・新郎側の両親もご祝儀は、なかったというわけなのです。
◆新婦側・新郎側の両親もご祝儀を払うもの?
もちろん現在も昔の方式で式を上げるケースもあります。
しかし昔と違い新郎新婦2人が中心となり主体的に自分たちだけで結婚式を営む、
という色彩が強くなってきました。
ご祝儀とは、お祝いの気持ちを表すために贈るお金という意味合いがあります。
そのため、ご両親が子供たちに、
ご祝儀を用意するということが一般的になってきています。
ですが。。。ご祝儀といいましても、
「お金を包むご祝儀」という形をとるばかりではありません。
結婚生活に必要な車とか家財道具などいったお祝いの品を、
ご祝儀の代わりとして新郎新婦に用意するということも多くなっています。
また結婚式にはお金がかかります。
新郎新婦だけでやりくりできない場合には、
親が援助したりするケースもあります。
このような場合は招待客と同じような「ご祝儀」として用意しません。
ですから結婚式の援助やその後の生活必需品などの援助をしない場合には、
ご両親が子供たちに、ご祝儀を用意したりするのです。
では新婦側・新郎側の両親がご祝儀を払う場合の相場はいくらなのか?
◆どのくらい包むものなのか?
もちろん、ご家庭の事情などもあるので一概には言い切れませんが、
現金を包むとすれば、一般的には10万円が一つの目安になります。
ですが、金額にこだわる必要はなく、
その半分でも立派なお祝いの気持ちになります。
結婚式とは子どもたちにとっては人生最大のイベントであります。
それを祝するという気持ちさえしっかり持っていれば、
ご祝儀の金額ややり方は基本的には自由にというのが一般的ということになります。