年末調整で保険控除を申請するとき、申請書の控除欄が数行しかなくて、
全部書ききれなかったらどうしようと思うかもしれません。
そんなときは、以下の解説文をお読みになってください。
年末調整の保険控除欄が書ききれない場合の対処法を説明しています。
・控除の上限は5万円
年末調整の保険控除については、まず次のことを頭に入れておいてください。
それは、保険控除は年間払いで5万円が上限であるということです。
それ以上は控除の対象となりませんので、
例えば10万円以上についてはいくら書いても控除されません。
まずこの前提があるので、保険控除欄が足りなくなるということは、
よほどのことがない限り発生しないはずです。
控除欄が足りないと感じる人は、
ひょっとしたら
10万円以上の年間払いについても書き込もうとしているのかもしれません。
よって、
上限5万円を基準にしながら控除申請できる正確な額を確認してみてください。
控除欄の書き方は、
額の大きいほうから書いていくこと、
そしてなるべく小さい文字で書き全部収まるように工夫することです。
万が一
書ききれない事態が発生した場合は、
代表的な保険のみを書くようにしてください。
繰り返しになりますが、保険控除は年間払いで5万円が上限です。
・別紙にもかける
ところで。。。
文字を小さく書いても書ききれなかったときはどうすればいいのでしょうか?
その場合は、
代表の保険のみを記入するといいましたが、
書ききれなかった分を別紙に書くこともできます。
実は保険控除申請の用紙はこれでなければならないという決まりはなく、
必要事項を記入した用紙であれば基本的になんでも構いません。
例えば。。。
国税庁から様式をダウンロードすることができますが、
これを別紙として使い、これに記入して提出するのはOKです。
<参考>
年末調整に必要な書類はこちら>>>
上記ページの中の3番が保険料控除の用紙になります。
1 給与所得者の扶養控除等の(異動)申告
2 給与所得・退職所得に対する源泉徴収簿の作成
3 給与所得者の保険料控除及び配偶者特別控除の申告
4 従たる給与についての扶養控除等の(異動)申告
5 公的年金等の受給者の扶養親族等の申告new
6 給与支払事務所等の開設・移転・廃止の届出
7 源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請
8 源泉所得税の納期の特例の要件に該当しなくなった場合の届出
9 源泉徴収に関する申告書に記載すべき事項の電磁的方法による提供の承認申請
10 源泉徴収に関する申告書に記載すべき事項の電磁的方法による提供の取りやめに関する届出
11 年末調整による不足額徴収繰延の承認申請
とにかく必要事項が伝わることが重要なので、
一枚で書ききれなかったら別紙で申請するのもいいでしょう。
ただし、
控除申請を記入したら、
その分の控除証明を添えて提出することは忘れないようにしてください。
記入するだけで控除証明がなければ、保険控除は難しくなります。
なお使用する用紙については、
税務署ではコピーでも構わないとなっていますが、
これはネットでダウンロードしたものを使っても構わないという意味です。
初めての方は、確認のために提出先に相談してから書くようにしてください。
提出先とはもちろん、自分が住んでる管轄の税務署ということです。