インフルエンザの治療薬として効果が期待されているのがタミフルです。
インフルエンザにかかると高熱が出るのも特徴的な症状ですが、
この場合もタミフルを服用する事で症状を軽くする事が出来ると言われています。
子供がインフルエンザに罹った場合も処方されるのはタミフルですけど、
ここで一つ注意しておきたいのが、タミフルの効果についてです。
タミフルはインフルエンザの救世主とも言われていますが、
服用すればインフルエンザをあっという間に治してしまうのではありません。
ですから、
・飲ませてもすぐに効かない。。。
・熱が下がらない。。。
・痛みがとれない。。。
こういった事も起こります。
では。。。なぜ熱が下がり症状が緩和されるのか?
これについては、タミフルの作用に答えがあります。
◆タミフルによって熱が抑えられる仕組み
インフルエンザの原因はウイルス感染です。
体の中でウイルスはどんどん増えていき、
それを退治しようとして体の免疫が反応し体温を上昇させます。
普通の風邪の場合も熱が出る事がありますが、
ウイルス自体がそれほど強力ではないため普通の風邪薬でも対応できます。
ところが。。。
インフルエンザの場合はウイルス自体が強力なので、普通の風邪薬では対処できません。
体温を上昇させてもなかなかウイルスを退治できないため、熱が長引くのです。
タミフルには、インフルエンザウイルスの増殖を抑える作用があります。
この作用が上手く働くと、熱が出てもウイルスの増殖を抑えられるため、
もともとある免疫能力でウィルスを退治しやすくするのです。
ですから体の免疫もそれ以上熱を高くしなくていいと判断するのです。
このようにタミフルはウイルスを殺すのではなく、あくまで増殖を抑える薬なのです。
タミフル自体が熱を下げるのではないし、
痛みを抑えてくれるわけでもないということになるのです。
◆服用のタイミングと注意点
・飲むタイミング
タミフルの効果は約1日程度なので、服用にも注意点があります。
これに関しては医師の指示を守るのが一番重要となりますが、
タミフルは1日2回、5日間服用します。
インフルエンザと診断されたら
できるだけ早くタミフルを飲んだほうがいいと言われるのは、
タミフルがインフルエンザウイルスの増殖を抑えてくれるからです。
発症から24時間から48時間以内に服用するのが理想とされていますので、
医師からタミフルを服用されたらできるだけ早く服用しましょう。
・効果が出るまでの時間
タミフルは飲んですぐ効果が出るわけではなく、
服用してから効果を発揮するまでに約38時間かかります。
この時間差があるため、服用が早いほど症状の重篤化が防げるのです。
個人差もありますが、
タミフルを服用すれば大体2日から3日すれば熱も徐々にさがり始めます。
・注意点
ここで注意したいのが、熱が下がったからといって服用を中止してはいけない事です。
熱が下がってもまだ体内にはインフルエンザウイルスが残っている可能性があり、
十分に退治しきれていない状態で服用を中止してしまうと、ぶり返す可能性があります。
熱が下がっても5日間きちんと飲みきる事が大切です。
◆まとめ
このように子供がインフルエンザにかかり、
お医者さんでタミフルをもらって飲ませてもすぐに治らないのは、
タミフル自体がウィルスを殺すわけではないからです。
しかし、すこしでも早くインフルエンザの症状から開放してあげたいのが親の思い。
その服用のタイミングと注意点を理解しておきましょう。