岩塩と聞くと自然のものでなんだか健康に良さそうなイメージです。
また、味も美味しそうですよね。
岩塩と普通の塩っていったい何が違うんでしょう?
目次
◆岩塩と普通の塩との違い
岩塩と普通の塩の違いですが、
普通の塩を「精製塩」とした場合においての違い。
・作られ方
岩塩は長い年月をかけて自然にできあがり、
精製塩はイオン交換膜透析法において作られます。
・見た目
岩塩は読んで時のごとく石みたいですが、精製塩はつぶが細かく砂みたいです。
・硬さ
岩塩は固く、精製塩は柔らかい。
・溶けやすさ
岩塩は溶けにくく、精製塩は溶けやすい。
・色
岩塩は塩の結晶ですから本来は無色透明で、精製塩は白。
(岩塩は赤色などありますが本来ならば透明です)
味やミネラルは岩塩に不純物などが混じらない限りは、ほぼ同じなんです。
でも。。。味はどうなのか?
岩塩って精製塩よりも魅力的な響きがありますよね?
味もまろやかで、ミネラルも豊富そうなかんじがするのですが?
◆岩塩と普通の塩とでは味は違うのだろうか?
岩塩と精製塩では味やミネラルに関しての違いが、本来ならば、ほとんどありません。
・どうして岩塩と精製塩は同じになるのか?
それは岩塩のでき方(作られ方)に関係しています。
岩塩は長い年月をかけてゆっくりと出来上がります。
その時に塩化ナトリウム以外の成分が分離します。
同じように精製塩もイオン交換膜透析法において、
塩化ナトリウム以外の成分が、ろ過されます。
よって含まれる成分が、
同じような塩化ナトリウム(Nacl)のみに近い状態になるのです。
でも、岩塩と普通の塩とでは色や味が確かに違う気がする。。。と思いますよね?
それはどうしてなんでしょう?
◆岩塩と普通の塩とでは色や味が確かに違う気がするのはなぜ?
岩塩でも出来上がる場所や環境によって不純物が残った状態になります。
赤い岩塩とかありますよね?
あの赤色は鉄分が残った状態なのです。
そういった感じで環境によって出来上がる岩塩に違いがあります。
その結果、残った成分により味が変わるのです。
しかし、もし純度の高いキレイな結晶として出来上がったなら、
イオン交換膜透析法において作られた精製塩に限りなく近いのです。
このように岩塩と精製塩では塩化ナトリウム(Nacl)の純度が非常に高く、
ミネラルは少ないのです。
しかし、塩によっては味がまろやかに感じるものが確かにありますよね。
それはどうしてなんでしょう?
◆普通の塩を精製塩と天日塩に分けた場合には違いがある
普通の塩でも「〇〇の塩」みたいな味がある塩ってありますよね?
例えば。。。
天日干しで作られた塩。
海水を日にさらして水分を飛ばして塩を作る方法です。
そうなると、海水からなくなるのは水分のみです。
他のミネラルや不純物は残ります。
つまり、使った海水のままの味になります。
ミネラルなどが豊富な海ですと、より多くのミネラル分が残り味となるのです。
使う海水によって味が変わるのです。
だから味がある塩だったり、まろやかに感じる塩だったりするんです。
精製塩はキレイにろ過されますから塩化ナトリウム(Nacl)のみの味なのです。
◆まとめ
岩塩が条件の良い環境でできあがった場合は精製塩と同じく、
塩化ナトリウム(Nacl)以外のミネラルはない。
よってほぼ同じ。
しかし、岩塩は環境により鉄分や不純物が交じることがあり、
そのため見た目や味が違ってくる場合がある。
ですから確かに精製塩よりも若干違う成分がありますが、
塩の違いで健康度に関係するぐらいのミネラルの量の違いはありません。
味の違いは混合物のぶんあると思います。
普通の塩を精製塩と天日塩などに分けた場合。
天日塩は使われる海水によってミネラルが豊富に含まれる場合あるため、
味もその成分により違ってくる。
こちらのほうが味の違いが大きくあります。