秋になるとスーパーなどの店頭で見かける機会が増えるのがさつまいもです。
そして寒さが増すにつれて焼きいもが恋しくなるという人も多いでしょう。

しかし、このさつまいも 夏 売ってるのを見たこともあるはずです。


これは夏でも収穫できるということなのでしょうか?
実はそうではありません。

時期じゃないのに、さつまいもって夏でも売ってるのはなぜ?


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◆さつまいもって夏でも売ってるのはなぜ?



夏でもさつまいもを売ってる理由は、さつまいもが長期保存可能だからです。


日本国内では早くても8月に入ってから収穫を迎えることがほとんどなのです。
だから7月あたりにさつまいもが収穫されることはありません。

保存しているから夏でも売っていっるのです。


◆どのように長期保存しているのか?



収穫後にさつまいもの表面を適度に乾燥させます。

そして13度から15度の気温と適度な湿度(80~90%)の下で管理するのです。
暑すぎても寒すぎてもさつまいもはだめになってしまいます。

そうすれば1年以上保存することもできます。


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◆採れたてと保存したさつまいもはどっちが美味しい?



さつまいもは収穫したては、
体内にでんぷんをたくさん蓄えている状態です。

ところが、このままではあまり甘味を感じることができません。


・なぜ?あまくないのか?





でんぷんは糖が結合したもので、
甘みを感じる味覚細胞を刺激するには大きいのです。

しかし、保存に適した環境で長い時間が経過すると、
蓄えたでんぷんを糖に変え甘いさつまいもに変化していきます。

つまり貯蔵された芋は甘いということから、
夏場に出回る芋は収穫したての物に比べて糖度が高いということが言えます。


また、こういったことは他にもでんぷんが多い食べ物に見られます。

例えば。。。

・じゃがいも
・かぼちゃ


などでも見られます。

特に、じゃがいもは品種によっては長期保存することで、
栗のような甘味を感じられるものもあります。


◆最後に



さつまいもは、その育てやすさから昔は貴重な栄養源として重宝されてきました。

特に食べ物の少ない冬場などでも腐らないように、
深い穴を掘って温度が安定している地中で保存していました。

それが、今ではさつまいもの生産地では、
専用の貯蔵庫を作るといった工夫をすることで、
安定して貯蔵性を高めるだけでなく美味しくいただけるようにさえなりました。

これが夏でもさつまいもを売っている理由になります。


野菜と言えば採れたてで新鮮な方が美味しそうなイメージがありますが、
夏にさつまいもが売られているのを見つけたら、
ぜひ一度食べてみてはいかがでしょうか。

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