普段運動をしない人が急に運動をしたり、
運動をしている人でも普段と違うトレーニングをしたりすると、
筋肉痛になる事があります。
筋肉は常に使っていれば適度に鍛えられているので、
多少負担をかけても痛みが出る事はありません。
しかしトレーニングや運動、重いものを持ち上げるなど、
普段は使わない筋肉を使った時には、筋肉疲労を起こします。
これは普段かからない負荷がかかる事で、筋肉繊維が傷つくからです。
傷ついた筋肉繊維を体が修復しようとする時、痛みを伴い筋肉痛が起こるのです。
◆筋肉痛はすぐには出ない
筋肉痛はすぐには症状がでず、
大抵は運動や重いものを持った翌日に現れますが、これにも理由があります。
筋肉繊維が傷つくとダメージを修復するために血液を集めます。
普段からよく使う筋肉の場合は
血液の循環も良いため、すぐに修復ができますが、
滅多に使わない筋肉にはなかなか血液が集まりません。
筋肉を使う頻度によりダメージ修復にかかる時間が変わるため、
使用頻度の低い筋肉を使った時の筋肉痛には時間差が生じるのです。
ここで疑問なのが、筋肉痛になった場合の対処法です。
◆筋肉痛の改善には冷やしたほうがいい?温めたほうがいい?
筋肉繊維のダメージは炎症とも考えられますので、
一般的には炎症がある時には冷やしたほう効果的です。
実際に運動をした後は、
筋肉をクールダウンさせるために
氷のうで冷やしたり、アイシング効果のあるスプレーを使ったりします。
しかしあまり冷やしすぎると血行が悪くなり、その部分が固まってしまいます。
肩こりも見方を変えれば筋肉疲労の一種ですから、
肩こりは冷やすよりも温めたほうが症状は緩和されます。
筋肉痛が起きた時、
激しいトレーニングや損傷を起こした時のみ最初に冷やしますが、
それ以外は温めたほうが血行が促進される分、
ダメージを修復するのに血液を集めやすくなります。
筋肉疲労を起こすと乳酸がたまりこれが痛みの原因になるとも言われていますが、
患部を温め血行を促進させる事で、乳酸の排出を促す効果も期待できます。
すぐに痛みがでなくても、
普段使わない筋肉を使い翌日筋肉痛が起きそうな時には、
暖かいお風呂に入って血行を促進させると、筋肉痛を軽減できます。
◆まとめ
筋肉痛になった場合
冷やして炎症を抑えて、温めて回復を促すことがポイント。
①冷やす
②温める
という具合にどちらも必要であるということです。
◆補足
ダメージは温めただけでは完全に修復できませんので、
多少の痛みは覚悟しておきましょう。
お風呂で体を温めるのも効果的ですが、時間が経つと冷めてきます。
この場合は筋肉の修復を促すビタミンB1やビタミンCを積極的に取り入れると、
体の中から修復をサポートできます。