いつもスーパーなどに行くと並んでいる「たらこ」
コンビニではおにぎりなどを見かけます。
パスタ屋さんでもたらこスパゲティーなどがありますよね。
売っている商品をみると。。。
「たらこ」
「明太子」
「辛子明太子」
などという具合に表記が違っていたりしますよね?
たらこ味とか明太子味とかって違うのだろうか。。。
そこで、辛子明太子 明太子 たらこの違いって具体的になんなのでしょう?
◆3つの共通点とは?
辛子明太子
明太子
たらこ
これら3つの共通点は原材料である「スケソウダラ(鱈)」の卵であること。
もともと同じ卵なんです。
◆それぞれの定義とは?
原材料は同じスケトウダラの卵であることがわかりました。
では、それぞれ3つはどういうものなのか?
・たらことは?
「たらこ」とはスケソウダラの卵を塩漬けにしたもの。
漢字で書くと、鱈の子「たらこ」となります。
・明太子とは?
明太は中国語で「スケソウダラ(鱈)」ということを意味しています。
韓国語でも明太(ミョンテ)と呼びます。
それを日本語読みにすると「めんたい」となり、
スケトウダラの卵は明太の子であるから「明太子」といいます。
「たらこ」と「明太子」は同じ「スケソウダラ(鱈)」の卵ですが、
国によっての呼び方が違うということになります。
・辛子明太子とは?
辛子明太子は「たらこ」=「明太子」を、
出汁と唐辛子で混ぜ合わせたものに漬けた加工品の事になります。
つまり。。。。
辛子明太子は「たらこ」と「明太子」を原料にした加工品となるわけです。
◆どうして呼び方の違いが生じたのか?
ここまでのまとめとして、
「たらこ」と「明太子」は同じもの。
これらを原料に加工した物が「辛子明太子」ということでした。
ですが。。。
世の中には辛子明太子のことを明太子と言ったり、
また逆に、明太子のことを辛子明太子とも呼んだりする人もいます。
「辛子明太子」は博多で明太子を漬けて誕生したものですから、
九州地方では「たらこ」のことを明太子といい、
辛子明太子は辛子明太子と言います。
もともと辛子明太子の起源となったのが韓国だといわれています。
スケトウダラは12月~2月頃の韓国近海で産卵します。
その時期に捕れたスケトウダラ(韓国では明太と呼ばれていた)
の卵を塩辛にしたのが始まりです。
その後、九州地方に伝わり、
そこで日本独自の出汁に漬け込んだ「辛子明太子」が誕生したのです。
そこから東に向かって広がって行くのです。
「辛子明太子」ではなく「辛子たらこ」であったなら、
明太子とたらこは別物であるという誤解は生じなかったのかもしれません。
しかし。。。
九州地方を除いた地方(特に東日本)においては、
辛子明太子といえば明太子のことだと思い、
逆に明太子といえば辛子明太子のことだと認識してしまったのです。
ですから、
「たらこ」=辛くない
「明太子」=辛い
という具合に「たらこ」と「明太子」は違うものと思っているのです。
◆まとめ
このように同じものだけれど呼び方が違い、
更には加工品としての知名度がかなり高くなってしまった結果
別物だと思ってしまったのです。
・結論
たらこ→スケソウダラの卵の塩漬け
明太子→九州地方での「たらこ」の言い方。
辛子明太子→「たらこ」を出汁と唐辛子に漬けたもの。