世の中に出ることで、人との交流が生じます。
これは学校を卒業して会社に就職するという事だけでなく、
子供が保育園などの学校に通う場合もそうです。
それが社会生活というものなのですが、
アスペルガー症候群とは、
言葉や知能には問題はなく、
社会において必要な能力に障害があることをいいます。
社会的に必要な能力とはなんでしょう?
それは3つの能力
・コミュニケーション能力
・イメージ力
・対人関係能力
と言われています。
では、
これらの社会的に必要な能力に障害があるアスペルガー症候群とは、
具体的にどのような症状なのでしょう?
◆コミュニケーション能力
社会において避けて通ることができないのが、
他人とのコミュニケーション。
しかし、
このコミュニケーション能力に障害がある場合は、どのような症状がでるのか?
・言葉を単語の意味そのままに解釈する
うるさくて頭が痛いというと、頭痛薬を用意したり、
お皿を洗ってと頼むと、コップは洗わずにそのまま残しておくとか、
普通はこうするであろう事から外れた行動をとってしまいます。
また、比喩や冗談や笑いが通じにくいこともあります。
つまりは意味が通じないのです。
・曖昧な言葉が理解できない
例えば「今日の調子はどうですか?」と聞かれた場合に、
なんの調子のことなのか?理解できずに黙ってしまったり、
それとは逆に「私の健康のことですか?勉強のことですか?」
などという感じで質問したりします。
発せられた言葉意外のニュアンスを上手く汲み取れないのです。
・上手く会話ができない
「どうやって今日はこちらにきたのですか?」と聞かれた場合に、
「朝6時に家を出ました。その後電車にのりました。
駅に行く途中に犬がいたのでいつもとは違う道で駅に向かったのです。
電車で駅についたらいつもと違うホームである3番線に止まったので、
階段を登り出口に向かい、そこから歩いてきました。」
という感じで、必要な情報とそうでない情報が入り混ざることで、
会話が上手く成立しにくいのです。
◆イメージ力
イメージ力とは、この場合相手の事を考えるという事です。
通常人と話すときにおいては相手の気持ち理解しようと努めます。
しかし、このイメージ力がかけていると。。。
・空気が読めない
何気ない会話で楽しく話していても急にネガティブな発言をしたりして、
場をしらけさせる事を言ったりします。
しかし本人的には、なんらおかしな発言ではなく当然だと思っていますから、
何が悪いのかよく理解できません。
・会話が一方的
自分の興味あることしかしゃべりません。
相手がどのような顔をしていようとも自分の頭にある事を一方的に話すのです。
またその話も相手が理解しやすいように話すのではなく、
ただただ自分の知識として話すので、話が急に飛んでしまうこともあります。
本人的にはつながっているのでしょうけど話題はどんどん変わる場合があります。
◆対人関係能力
対人関係能力に欠けるというのは、
人といることで、どうしたら良いのかわからなくなったりしますから、
一人でいることを好む傾向があります。
また、人以上に物に対しての興味が深かったりします。
また世の中には言ってはいけないことが多々ありますよね。
例えば太っている事を気にしている人に「太りすぎですよ」ということ。
しかし、対人関係能力に欠けると、
悪気もなく「太りすぎですよ」といってしまうのです。
あまりに思ったことに対して正直過ぎるのです。
◆最後に
このようにアスペルガー症候群の症状とは3つの能力の障害からくるものです。
そのためアスペルガーの症状というのは、いろんなパターンが生じます。
上記した具体例に当てはまらないからといって症状が出ていないとも限りません。
また、気付かずに普通に過ごせている場合もあります。
とくに今の時代は専門職という分野でも十分に活躍できる世の中です。
科学、音楽、運動などその分野は様々で、
またそういったところから今までにないものが生まれてくるのも事実です。