サーキュレーターは扇風機と混同されがちですが、機能はまったく違います。
扇風機は基本的に風で暑さをしのぐのが目的に作られているので、
放射状の風が送り出されます。
一方、サーキュレーターの風は螺旋状の直進性で遠くまで届き、
広い空間の空気を循環させることができます。
このサーキュレーターのポテンシャルが発揮されるのは、冷暖房と併用することです。
暖かい空気は上に、冷たい空気は下に溜まるので、
それを循環させることで
冷暖房の効果をアップさせるのがサーキュレーターの役割と言えます。
・ストーブとサーキュレーターの使い方
ストーブというのは送風機能がついていないため、
近くの範囲しか暖まらないというイメージがありますね。
しかし、ストーブによって暖められた空気は上昇して、天井付近に溜まっています。
サーキュレーターで空気の循環を促せば、暖かい空気が下りてきますし、
空気に対流が起こることでストーブでも快適な暖かさを体感することができます。
ストーブから発生する熱をうまく循環させるには、
ストーブと対角線上にサーキュレーターを設置しましょう。
そして、ストーブの真上の天井付近に向かって風を送るようにしてください。
ストーブの熱は全面と真上に発生するので、
ストーブの上の天井部分には暖かい空気が溜まりやすくなります。
ですので、その部分に直接風を当てることで、
熱を部屋全体に行き渡らせて暖房効率をアップできるのです。
・間違った設置場所とは
サーキュレーターの設置で
間違えやすいのが、ストーブの隣など近くに置いてしまうことです。
送風機能のないストーブの熱を、
サーキューレーターの風で
部屋全体に送ろうとしてしまう方も多いのではないでしょうか?
確かに近くに置けばある程度は暖かい空気が循環しますが、
冷たい空気と混ざり合って温度が下がるため、効果をアップさせることができません。
これではサーキュレーターを使う意味がなくなるので、
対角線上に置くのがもっとも効果的なのです。
また、床と並行に風を送るというのもNGです。
空気は温度によって上昇したり下降したりするので、
横のラインではなく縦のラインで空気を循環させるのが一番です。
床と並行だと、ストーブの熱はほとんど循環しないまま上昇してしまいます。
しかも風が循環した状態では下降してきませんから、
体感温度も上がりませんから、
必ず下から上に向けて風が送れるように設置してください。
・まとめ
サーキューレーターの種類によっては
角度が変えられないものもあるので、
購入する場合は必ず角度が変えられるもの選ぶようにしましょう。