知人や友人などが結婚した時に、お祝いの品を渡すこともあるでしょう。
結婚祝いの贈り物のように慶事に渡す品物には、
のしをつけるのがマナーとなっています。
友人などのように、いくら親しい仲であったとしても、
結婚祝いの贈り物には、やはり、きちんとのしをつけたほうがよいのです。
では、いったいどのようなのしを使って、どのように書けば良いのでしょう?
◆結婚祝いの贈り物につけるのしの種類
結婚祝いの贈り物につけるのしの種類としては、
結びきりのひとつである「あわび結び」を使用します。
結びきりとは、
結び目が固く結ばれているので、簡単にほどくことができないことから、
結婚などのような1度きりのことであってほしい場合に使用します。
その中でも、あわび結びとは、
左右の輪がお互いに結び合い、両端を引っ張ると、より強く結ばれることから、
結婚のお祝いに使用することが多いのです。
まちがっても「蝶結び」にはしないように。
なんども結び直せるといったことから、
なんども結婚があるという意味合いになりマナー違反となります。
◆水引の色は何色なの?本数は?
水引の色は、一般的に慶事の場合には紅白を使用します。
ですが、特別感を出すために金銀を使う場合もあります。
水引の本数は、基本的に奇数のものを用います。
その中でも5本が基本とされ、7本はより丁寧にしたものとされています。
ブライダル関係に用いる場合は10本結びのものを使用します。
しかし、10本といえば偶数なんじゃないの?
水引は基本奇数じゃなかったの?
実は10という数字については偶数と見るのでなく、
奇数の5本を合わせた結びとするのです。
5本結びを手のひらと見立てて、結婚する両家を合わせて10本とするのです。
ですからブライダル関係の場合は10本なのです。
◆のしの書き方はどのように書けば良いのでしょう?
次に、のしの書き方です。
結婚祝いの場合は、
のしの表側の上段の真ん中には、寿、御祝、祝結婚などの言葉を書きます。
表側の下の段には、贈り主のフルネームを記入します。

自分で記入する場合には、水引に文字が重ならないように、
また、バランスを考えて記入するようにしましょう。
・夫婦連名の場合
夫婦で連名にする時には、まず下の段の中央に夫のフルネームを記入し、
その左側に妻の名前だけを記入します。

・職場などでの連名の場合
結婚祝いの品物を友人や職場の仲間と連名で贈ることもあるでしょう。
この時ののしの書き方は、連名の人数によって書き方が異なります。
・2、3人で連名
まず2、3人で連名とする場合には、
表側の下の段の中央に全員の名前をフルネームで記入します。

この場合、目上にあたる人を右側から記入します。
・3人以上で連名
3人以上で連名とする場合には、目上の人を代表とし、
その人のフルネームを記入し、その左側に、他一同と記入します。

この時に他一同に含まれる人がわかるように、
贈り物の中に全員の名前を記入したものを入れておくのがマナーとなっています。