日常生活においては、風邪だけでなく、いろいろと心に負担がかかります。
いわゆるストレスです。
そのストレスの解消に一役買っていると言われているのがタバコ。
「ストレス=イライラ」となりますから、
タバコを吸うことでこのイライラを解消しようとします。
ですから、そういった心の負担を軽減したいがために、
健康には良くないとわかっているのに吸いたいという衝動にかられる。
まさに吸いたくないのに吸いたい。。。。
それはタバコを吸う人にとってはしょうがない部分でもあります。
ただ。。。
風邪のときにタバコを吸ったりしても大丈夫なんですか?
という部分においては、やはり吸ってはいけないが結論になります。
◆どうして風邪の時にタバコを吸ってはいけないのか?
タバコを吸うと大きく息を吸い込むことになります。
ですので心を安定させる腹式呼吸といえばそうなります。
大きくゆっくりと行きを吸うことでリラックス効果が期待できるのです。
そしてタバコの成分にはニコチンがあります。
このニコチン切れによるイライラ感がニコチン摂取により緩和されます。
ですが、その半面ニコチンには血管収縮する力があります。
この血管収縮という現象が、ウィルス性の病気にとってよくないのです。
・血管収縮が風邪に良くないってどういうこと?
風邪を治すための体の働きとしては、
病原である風邪ウィルスが体の中に入っている状態になったことを察した脳が、
そのウィルスの活動を体全体に及ぼす前に排除しようと試みます。
その試みというのが、
・抗体による攻撃
・血流をあえて促進して体温を上げること
となっています。
この抗体による攻撃と体温を上げる力が合わさることで、
ウィルスは体の中で自身が生息できない温度になり、
抗体の攻撃によって活動が止まり時間がたてば排除されることになります。
その結果として風邪が治るのです。
ところが、ここでタバコを吸うようなことをすると。。。
ニコチンによって血管が収縮する。
つまり、それは血液のめぐりが悪くなり、
十分な酸素が血管内に届かなくなり一時的は冷え性のような状態になります。
せっかく体がウィルスを攻撃するために、
血管を拡張し体温を上げているのに、それを妨げることになります。
その状態では体温が低くなり抗体も働かなくなります。
その結果、体に侵入してきたウィルスの活動をとめることができません。
さらにはウィルスが増える結果となり、
最悪の場合重症化することにもなりかねないです。
◆最後に
このように風邪を治すための働きと、
タバコが及ぼす体への影響は逆の作用となり、風邪を治す妨げとなります。
そのため吸いたいという気持ちは症状は治ってからという考えにし、
風邪をひいている間は禁煙した方が良いのです。
吸いたい衝動が出た時には、
本を読むやガムを噛むなどの口に何か含んで紛らわしたり、
深く深呼吸することになる入浴をするなど、
心を安定させる別の方法を行うことで、
吸いたいという衝動を抑えることが肝心です。