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「印鑑とってきて」といわれて印鑑がしまってある引き出しを開けました。
すると自分の中では1本だと思っていた印鑑が3~4本ありました。

えっと。。。どれ?

どの印鑑?


「認印とって」というのでそれらしき印鑑をもっていくと、
これは銀行印だから。。。


結局めんどくさいから全部もっていったのですけど、

実印 銀行印 認印の違いってなんなのでしょう?






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◆実印 銀行印 認印の違いって?



基本的に実印、銀行印、認印に決まりはありません。
この決まりがないというのは、印鑑そのもの自体に違いはないという意味です。

例えば。。。

手彫りの高価な印鑑と300円くらいの機械彫りの印鑑とですと、
なんだか違う印鑑に思えます。

しかし、印鑑の素材や彫りの技術、使われる字体などが違いますが、
基本的に印鑑としては同じなのです。

ですので、印鑑そのものとしての差はありません。


つまり、ホームセンターで買った既製の三文判であっても、
大きさなどの用毛を満たせば実印や銀行印として登録できます。

また判子を押すという場面においてはどの印鑑でもOKなのです。


じゃぁなんで実印 銀行印 認印という言葉上の違いがあるのでしょう?


実印とは、市役所などで印鑑登録した印鑑。
銀行印とは銀行の口座を開設する際に登録した印鑑。
認印とは普段使いの印鑑で例えば、宅配便の受取りなどに使用します。

こういった届け出先、使用先において印鑑の呼び方が違ってくるのです。


ですから通常の認印として使用している印鑑でも、
銀行の届出印として使えますけど、なぜ特別に銀行印としているのかというと、

認印としてサイン代わりに使用した印鑑を使うことになれていると、
銀行の窓口で印鑑が必要になった時に、
「あれ?どの印鑑だったかな?」となります。

同じような印鑑にみえて実は微妙に大きさや字体や形が違っていたりすると、
銀行で使用できるかといえば、まずできません。

カード以外では引き下ろしができなくなります。

ですから「銀行印」として認印と区別して使用しているのです。


実印も同じように役所に届けてある印鑑のみが「実印」扱いとされます。




◆実印について



・唯一無二の必要性

実印とは役所に登録して当局により、
印鑑証明書を発行してもらい本物であることが証明されるものです。

ですから一般的に登録する印鑑は、唯一無二のであるものと良くいわれますが、
実印の場合、印鑑証明書とセットで初めて実印の効力が発揮されるものです。

そのため、唯一無二である必要はなく、
それよりも印鑑証明書と登録印鑑をキチンと管理するほうが大事です。


・サイズは?

サイズは、判子屋さんにゆくと、男性の場合は直径2cm程のものを、
女性であれば1cm弱のものを勧められることが多いです。

しかし、自立する女性が多い当世では次に説明する銀行印の関係から、
サイズ的にはあまり気にしなくて良いでしょう。


・フルネームなの?

彫られる文字は男性の場合はフルネームが原則。
原則ですから、名字だけでも名前だけでも登録できます。

女性の場合は、名前の場合が多いです。
理由としては結婚する時に名字が変わるため名前で登録しておくのです。


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◆銀行印について



・特注品である必要性

銀行印は、これも日本では本人確認に使う重要な手段です。
ですが、登録印鑑はキチンと照合されないと登録印鑑として認められません。

特注品である必要はありませんが、
自分自身が銀行印であるという認識を持つためには、
認印とは区別できる印鑑がいいでしょう。


唯一無二である必要性については、
昔は通帳に銀行印の印影がありましたが、現在は印影は載っていません。

ですから銀行印を偽造するのもかなり困難ですから、
唯一無二の必要性もないといえます。


・サイズは?

サイズは実印と認印の中間で、一般的には直径1cm余りのものが主流です。


・フルネームなの?

銀行印は一般的には名字だけのものが多いです。
しかし、フルネームや名前でも登録は可能です。

女性の場合は特別につくるならば名前のみが一般的です。
理由は実印同様に結婚して名字がかわる可能性があるからです。

既製品を使う場合は自ずと苗字だけとなります。


◆認印について



認印は、今やサインでいいような場合に使うので、
本当の証拠能力はどちらが上なのかはさておき、既製品の判子で十分です。

しかし、書体や印影に拘りたいのであれば特注するしかありません。

機械彫りであれば見ている間に出来上がってしまいますし、
材質やサイズも好きなものが選べます。


◆最後に



実印 銀行印 認印ですが、全部一緒でもかまわないのですけど、
使用する場面が違いますよね。

実印ともなると使用するのは車を買ったり家を買ったりする時などで、
出番はすくなく、高額な取引のケースが多いです。

ですから、自分自身が特別な意識を持って使用するという意味合いをもって
実印は特別なものになるのです。

また銀行印もそうで、お金は生活に重要な関わりがあります。
ですから、普段使いとは違う印鑑を使用したするのです。

自分自身が大切だと思えるような印鑑を使用することは大事だと思います。



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