長雨というと梅雨のイメージがありますよね。
ですが、9月や10月の秋にも、
しとしとと雨が降り続いて長雨となることが多くなっています。
しとしとと雨が降り続く長雨の理由ってなんなのだろう?
9月や10月の秋に雨が多い原因はなんでだろう?
◆長雨や秋に雨が多い原因とは?
長雨や秋に雨が多い原因とはなんなのだろう?
その理由は2つ考えられます。
①秋雨前線
②台風
といわれても。。。
なんとなく天気悪そうな現象に聞こえますが、
実際どうして秋雨前線や台風が秋の長雨や雨が多いことと関係あるのだろうか?
◆秋の長雨の理由が秋雨前線ってどういうこと?
秋に雨が多くなる理由は、
梅雨の時期を同じく、季節の移り変わりが関係しています。
秋になると夏の暑い太平洋高気圧と、
冬の冷たいシベリア高気圧が同じ力でぶつかります。
その結果として梅雨時期と同じ停滞前線が起こります。
この二つの高気圧がぶつかり合っている境目では、上昇気流が起こります。
これが雲を発生させて雨をたくさん降らせる原因となるのです。
秋の場合、最初は夏の太平洋高気圧の勢力が強いのですが、
次第に冬の象徴であるシベリア高気圧が力を増していくことで、
前線が次第に南下します。
南下した前線が日本上空にくる時期がちょうど9月から10月上旬あたりとなります。
そのため、この停滞前線は秋雨前線と呼ばれています。
梅雨の場合は、その逆のことが起こっているといえます。
このように秋雨前線は二つの高気圧の勢力がせめぎ合っていることから、
短時間に強い雨を降らせる寒冷前線になったり、
弱い雨が降り続く温暖前線になるという不安定な気候をもたらします。
そのため、秋雨はしっかり雨が降るのではなく、
しとしとと降り続く雨やどんよりとした曇りの天気を引き起こしやすいのです。
◆秋に雨が多いもう一つの原因は台風のせい?!
また9月や10月に雨が多いもう一つの原因が台風です。
特に9月は台風がよく発生する季節でもあります。
ですので、台風の湿った暖かい空気が、
日本上空に停滞している秋雨前線を刺激してしまいます。
そのことで大雨となってしまいやすいのです。
ただし、台風が発生したからといって、
必ずしも大雨を引き起こすわけではありません。
というのも基本的には台風の進路や大きさと秋雨前線の位置が、
降雨量に大きく関わってきます。
ですので、秋雨前線にまったくぶつからずに台風が通過した場合もあるんです。
そんな場合は、それほど大きな被害が起こることはありません。
逆に台風が日本列島に接近して秋雨前線に直撃したり、
少しかすめて通過したというような場合は、大雨となってしまうのです。